アプリケーションの追加および管理
アプリケーション・マネージャ
説明
アプリケーション・マネージャは、ユーザが使用できるアプリケーションのデスクトップ・コンテナです。
アプリケーション・マネージャの構造
通常、アプリケーション・マネージャのトップレベルにはディレクトリがあります。そのような各ディレクトリとその内容を
アプリケーション・グループ定義
アプリケーション・グループと言います。
アプリケーション・マネージャのアプリケーション・グループ
アプリケーション・グループとその内容は、ローカルおよびネットワーク全体の複数の場所から収集されます。
アプリケーション・マネージャのディレクトリの位置アプリケーション・マネージャファイル・システム位置
ファイル・システムにおいて、アプリケーション・マネージャはディレクトリ
/var/dt/appconfig/appmanager/login-hostname-displayです。
ディレクトリは、ユーザがログインするごとに動的に作成されます。
たとえば、ユーザ ronv がディスプレイ wxyz:0 からログインする場合、アプリケーション・マネージャのディレクトリ /var/dt/appconfig/appmanager/ronv-wxyz-0 が作成されます。
アプリケーション・マネージャのアプリケーションの検索および収集方法アプリケーションアプリケーション・マネージャの収集アプリケーション・マネージャアプリケーションの収集アプリケーション・グループ収集
アプリケーション・マネージャは、ローカルなアプリケーション・グループとリモートのアプリケーション・グループを集めて構築されます。アプリケーション・グループは、
アプリケーション検索パスアプリケーションの収集で使用される
アプリケーション検索パス上に位置するディレクトリから収集されます。
デフォルトのアプリケーション検索パスは次のようになります。
アプリケーション検索パス検索パスアプリケーション
範囲
位置
組み込み
/usr/dt/appconfig/appmanager/language
システム共通
/etc/dt/appconfig/appmanager/language
個人用
HomeDirectory/.dt/appmanager
アプリケーション・マネージャのトップレベルを作成するために、ログイン時にアプリケーション検索パス上のディレクトリにあるアプリケーション・グループ(ディレクトリ)から、アプリケーション・マネージャのディレクトリ
/var/dt/appconfig/appmanager/login-hostname-display へのリンクが作成されます。収集処理は、デスクトップ・ユーティリティ dtappgather によって行われます。これは、ユーザがログインに成功した後に、ログイン・マネージャによって自動的に実行されます。
dtappgather
たとえば、デスクトップは次の組み込みアプリケーション・グループを提供します。
/usr/dt/appconfig/appmanager/language/Desktop_Tools
ログイン時に、次のディレクトリへの
アプリケーション・マネージャシンボリック・リンク
シンボリック・リンクが作成されます。
/var/dt/appconfig/appmanager/login-hostname-display/Desktop_Tools
アプリケーション検索パスには、リモートのディレクトリも指定できます。このため、ネットワーク全体に位置するシステムからアプリケーション・グループを収集できます。詳細については、
を参照してください。
アプリケーション収集の優先規則アプリケーション・マネージャ優先規則アプリケーション・グループ優先
検索パス上で重複したアプリケーションが存在する場合は、個人用アプリケーション・グループはシステム共通グループに優先し、システム共通グループは組み込みグループに優先します。たとえば、/usr/dt/appconfig/appmanager/C/Desktop_Tools と /etc/dt/appconfig/appmanager/C/Desktop_Tools が存在する場合は、/etc ディレクトリにあるアプリケーション・グループが使用されます。
デフォルト・デスクトップとともに提供されるアプリケーション・グループアプリケーション・グループデフォルト
カスタマイズされていないデスクトップは、次の4つのアプリケーション・グループを提供します。
デスクトップアプリケーション (Desktop_Apps)
デスクトップツール (Desktop_Tools)
インフォメーション (Information)
システム管理 (System_Admin)
アプリケーション・グループ収集方法の例アプリケーション収集
に、さまざまなアプリケーション・グループを含むアプリケーション・マネージャのウィンドウを示します。
に、アプリケーション・グループが収集されるディレクトリを示します。
典型的なアプリケーション・マネージャのウィンドウ
のアプリケーション・グループのソース
名前
収集されるディレクトリ
CAD_App
/net/ApServA/etc/dt/appconfig/appmanager/C/CAD_App
DrawingApp
/etc/dt/appconfig/appmanager/C/DrawingApp
デスクトップアプリケーション (Desktop_Apps)
/usr/dt/appconfig/appmanager/C/Desktop_Apps
デスクトップツール (Desktop_Tools)
/usr/dt/appconfig/appmanager/C/Desktop_Tools
インフォメーション (Information)
/usr/dt/appconfig/appmanager/C/Information
システム管理 (System_Admin)
/etc/dt/appconfig/appmanager/C/System_Admin
MySpreadSheet
/users/anna/.dt/appmanager/MySpreadSheet
Media_Tools
/etc/dt/appconfig/appmanager/C/Media_Tools
[インフォメーション]アプリケーション・グループまたは[システム管理]アプリケーション・グループがカスタマイズされている場合、代わりに /etc/dt/appconfig/appmanager/C から収集されます。
ApServA という名前のシステムがアプリケーション検索パスに追加されたので、CAD_App グループが収集されます( を参照してください)。MySpreadSheet [自分用スプレッドシート]は、ユーザ anna だけが使用できる個人アプリケーション・グループです。
アプリケーション・マネージャへのアプリケーションの追加アプリケーションアプリケーション・マネージャへの追加アプリケーション・マネージャアプリケーションの追加
アプリケーションがアプリケーション・マネージャに追加された場合、そのアプリケーションを起動するアプリケーション・グループの中にアイコンができます。
多くのアプリケーションはアプリケーション・グループを提供します。アプリケーション・グループは、アプリケーション・アイコンとアプリケーションに関連するその他のファイルを含むアプリケーション・マネージャの、トップレベルのディレクトリです。
一部のアプリケーションには、独自のアプリケーション・グループがない可能性があります。その代わりに、アプリケーションを起動するアイコンが一般アプリケーション・グループにあります。たとえば、システム上にインストールしたすべてのゲームのコンテナとして使用する “Games” という名前の空のアプリケーション・グループを作成することができます。
アプリケーションをアプリケーション・マネージャに追加する方法アプリケーション追加する方法
アプリケーションをアプリケーション・マネージャに追加するには、次の2つの方法があります。
アプリケーションを登録する。
アプリケーションを登録せずにアプリケーション・アイコンを追加する。
アプリケーションの登録登録定義
アプリケーション登録により、アプリケーションの完全な統合が提供されます。
アプリケーション登録済みの、定義登録済みのアプリケーションの特徴は次のとおりです。
独自のアプリケーション・グループがあります。
ひとつの位置から収集されたデスクトップ構成ファイルがあります。このデスクトップ構成ファイルのグループを 登録パッケージ登録パッケージ と言います。
登録済みヘルプ・ボリュームがある場合があります。
アプリケーションを登録するには、次の2つの方法があります。
デスクトップ化アプリケーションをインストールすると、自動的に登録されます。
を参照してください。
既存のアプリケーションは、登録パッケージを作成することによって登録できます。
を参照してください。
登録パッケージを利用すると、デスクトップでのアプリケーションの管理が簡単になります。登録パッケージは、ファイル・システムの、デスクトップ構成ファイルに使用された位置以外のところに作成されます。
登録パッケージを使用しないアプリケーションの追加
これは、アプリケーションを起動するためのアイコンだけをアプリケーション・マネージャに入れたい場合に、アプリケーションを追加するのに望ましい方法です。
アプリケーション登録なしの追加
登録パッケージを使用せずに追加したアプリケーションの特徴は次のとおりです。
独自のアプリケーション・グループがある場合もありますが、通常はアイコンを既存のアプリケーション・グループに置きます。
デスクトップ構成ファイルを、直接デスクトップの検索パス上の位置に置きます。
を参照してください。
デスクトップ化アプリケーション・マネージャに追加するにはアプリケーションデスクトップ化デスクトップ化アプリケーション
デスクトップ化アプリケーションは、アプリケーションのインストール時に自動的にアプリケーション・マネージャに登録されるアプリケーションです。このアプリケーションのファイルセットには、デスクトップに必要な登録パッケージが入っています。
アプリケーションの指示にしたがってアプリケーションをインストールします。
インストールが完了したら、[デスクトップツール]アプリケーション・グループの[アプリケーションの再読込み]をダブルクリックします。
インストールが完了したことを次のように確認します。
アプリケーション・マネージャを開き、新しいアプリケーション・マネージャがあるかチェックします。
アプリケーションを開くには、アプリケーション・グループを開き、そのアプリケーションのアイコンをダブルクリックします。
既存または非デスクトップ化アプリケーションを登録するには
これは、アプリケーションをデスクトップに完全に統合するのに望ましい方法です。
デスクトップは、登録パッケージ・ファイルというデスクトップ検索パス上のディレクトリとの間にリンクを作成する dtappintegrate というツールを提供します。
デスクトップ登録については、
で説明します。
アプリケーション・アイコンを既存のアプリケーション・グループに追加するには
この手順では、アプリケーション・アイコンを既存のアプリケーション・グループに追加する方法を説明します。
たとえば、デスクトップは[システム管理]という名前のアプリケーション・グループを提供しています。[システム管理]は、システム管理に関係するさまざまなアプリケーションとスクリプトのために確保されています。頻繁に実行するスクリプトがある場合は、[システム管理]アプリケーション・グループのアイコンをダブルクリックすることによってスクリプトを実行できるように設定することが可能です。
アプリケーションにアクション定義を作成するために、アクション作成ツールを使用します。
アクション作成ツールについての詳細は、
を参照してください。
実行可能ファイルを、アクション名と同じ名前でアプリケーション・グループのディレクトリに作成します。ファイルの内容は関係ありません。
たとえば、システム管理ツールを実行する[Cleanup]というアクションを作成した場合、以下の実行ファイルを作成します。
/etc/dt/appconfig/appmanager/language/System_Admin/Cleanup
一般アプリケーション・グループの作成および管理アプリケーション・グループ管理
一般アプリケーションは、ひとつの特定のアプリケーション・プロダクトに関連付けられていないアプリケーション・グループ(ディレクトリ)です。たとえば、組み込みの[デスクトップツール]アプリケーション・グループは、関連はあるがひとつのプロダクトの一部ではない多数のアプリケーション用アイコンを含む、一般グループです。
追加の一般アプリケーション・グループを作成することもできます。たとえば、システム上で使用できるさまざまなゲームをグループ化するための Games というグループを作成できます。
一般アプリケーション・グループの範囲は、システム共通または個人用です。
システム共通の一般アプリケーション・グループを作成するにはアプリケーション・グループシステム共通
root でログインします。
/etc/dt/appconfig/appmanager/language にディレクトリを作成します。
このディレクトリの名前が
アプリケーション・グループ名前付け
アプリケーション・グループ名になります。
[デスクトップツール]アプリケーション・グループの[アプリケーションの再読込み]をダブルクリックします。
個人用一般アプリケーション・グループを作成するには個人用アプリケーション・グループアプリケーション・グループ個人用
HomeDirectory/.dt/appmanager にディレクトリを作成します。
このディレクトリ名がアプリケーション・グループ名になります。
[デスクトップツール]アプリケーション・グループの[アプリケーションの再読込み]をダブルクリックします。
組み込みアプリケーション・グループをカスタマイズするにはアプリケーション・グループカスタマイズ
root でログインします。
アプリケーション・グループが /usr/dt/appconfig/appmanager/language にある場合は、アプリケーション・グループを /etc/dt/appconfig/appmanager/language にコピーします。
デスクトップツール・アプリケーション・グループ、変更
たとえば、次のコマンドは[デスクトップツール]アプリケーション・グループをコピーします。
cp -r /usr/dt/appconfig/appmanager/C/Desktop_Tools /etc/dt/appconfig/appmanager/C
アプリケーション・グループの新しいコピーは、組み込みアプリケーション・グループより優先されます。
アプリケーション・グループのコピーを変更します。たとえば、新しいアックション・ファイル(アクションと同じ名前の実行可能ファイル)を追加できます。
変更を見るには、ログアウトしてからまたログインし直します。
アプリケーションの検索に使用される検索パスの変更アプリケーション検索パス変更理由
アプリケーション検索パスを変更するおもな理由は、
アプリケーション・サーバ追加
アプリケーション・サーバの追加です。アプリケーション・サーバを検索パスに追加すると、アプリケーション・マネージャはすべてのサーバのシステム共通のアプリケーション・グループを収集します。
アプリケーション検索パスの詳細については、
を参照してください。
デフォルト検索パスアプリケーション検索パスデフォルト
デフォルトのアプリケーション検索パスには、次のディレクトリがあります。
範囲
検索パス・ディレクトリ
個人用
HomeDirectory/.dt/appmanager
システム共通
/etc/dt/appconfig/appmanager/language
組み込み
/usr/dt/appconfig/appmanager/language
アプリケーション検索パスへのアプリケーション・サーバの追加アプリケーション検索パス変更
アプリケーション検索パスを変更するほかに、アプリケーション・サーバと通信できるようにするために、追加の構成タスクを実行する必要が生じる場合があります。
を参照してください。
システム共通アプリケーション検索パスを設定するにはアプリケーション検索パスシステム共通
root でログインします。
ファイル /etc/dt/config/Xsession.d/0010.dtpaths が存在しない場合は、/usr/dt/config/Xsession.d/0010.dtpaths をコピー
して作成します。
/etc/dt/Xsession.d/0010.paths を編集するために開きます。
DTSPSYSAPPHOSTS 変数変更DTSPSYSAPPHOSTS 変数を設定して行を追加または編集します。
DTSPSYSAPPHOSTS=hostname:[,hostname]
たとえば、次の行はシステム ApServA をアプリケーション検索パスに追加します。
DTSPSYSAPPHOSTS=ApServA:
システム上のすべてのユーザに、変更を有効にするためには、ログアウトしてからまたログインするよう通知します。
個人アプリケーション検索パスを設定するにはアプリケーション検索パス個人用
HomeDirectory/.dtprofile を編集するために開きます。
DTSPUSERAPPHOSTS 変数変更DTSPUSERAPPHOSTS 変数を設定して行を追加または編集します。
DTSPUSERAPPHOSTS=hostname:[,hostname]
たとえば、次の行はシステム ApServB および ApServC をアプリケーション検索パスに追加します。
DTSPUSERAPPHOSTS=ApServB:,ApServC:
ログアウトしてからまたログインし直します。
一般アプリケーション・マネージャ管理アプリケーション・マネージャ一般管理
一般アプリケーション・マネージャの管理タスクは次の2つです。
アプリケーションを削除する。
セッション中にアプリケーションのデータベースの再読み込みを行う。
アプリケーションを削除するにはアプリケーション登録解除アプリケーション削除
dtappintegrate ツールを使用してアプリケーションを登録した場合は、同じ dtappintegrate ツールを使用して逆のプロセスを実行できます。アプリケーションの登録を解除すると、アプリケーション・グループはアプリケーション・マネージャから削除され、アクション、データ型、アイコン、ヘルプを使用できなくなります。
root でログインします。
dtappintegrateアプリケーションの削除次のコマンドを実行します。
dtappintegrate -s app_root -u
セッション中にアプリケーション・マネージャを更新するにはアプリケーション・マネージャ更新
アプリケーション再読込み
アプリケーションを追加した場合、変更をただちに有効にするには、アプリケーション・マネージャを再構築しなければなりません。
[デスクトップツール]アプリケーション・グループを開き、[アプリケーションの再読込み]をダブルクリックします。
[アプリケーションの再読込み]は、アプリケーションがアプリケーション・サーバに追加されたときにアプリケーション・マネージャを更新するのに便利です。しかし、
[アプリケーションの再読込み]アクション
[アプリケーションの再読込み]は、アプリケーション・サーバから削除されたアプリケーションや、別の場所に移動したアプリケーションを検出しません。
テキスト・エディタおよび端末エミュレータの変更テキスト・エディタ、変更端末エミュレータ変更
テキスト・エディタと端末エミュレータの両方のアプリケーションは、フロントパネルでコントロールを選択するか、またはアプリケーション・マネージャでアイコンをダブルクリックすることで起動できます。
このようなアプリケーションは、その他のデスクトップ・アクティビティでも起動できます。
ファイル・マネージャでテキスト・エディタを選択し、[選択]メニューから[開く]を選ぶと、テキスト・エディタが開きます。デフォルトのテキスト・エディタは dtpad です。
ファイル・マネージャの[ファイル]メニューから[端末エミュレータを開く]を選択するか、またはアクションによって端末エミュレータ・ウィンドウが開かれると、端末エミュレータが実行されます。デフォルトの端末エミュレータは dtterm です。
異なるテキスト・エディタや端末エミュレータのアプリケーションを使用するために、デスクトップを構成できます。
デフォルトのテキスト・エディタまたは端末エミュレータを変更するには
システム共通に変更する場合は、root でログインします。
新しいテキスト・エディタまたは端末エミュレータのアプリケーションのためのアクションを作成します。
アクション作成ツールが使用できます。
は、TextPad というアプリケーションのための[アクション作成]ウィンドウです。アクション作成ツールの詳細については、
を参照してください。
[アクション作成]ウィンドウ
あるいは、次の例のように手動でアクション定義を作成することもできます。
ACTION TextPad
{
LABEL TextPad
TYPE COMMAND
WINDOW_TYPE NO_STDIO
EXEC_STRING /usr/TP/bin/TextPad %(File)Arg_1%
DESCRIPTION Double-click this icon to start the \
TextPad application.
}
手動でのアクション定義の作成については、
を参照してください。
新しいアクションを格納している構成ファイルを、適切なディレクトリに置きます。
システム共通: /etc/dt/appconfig/types/language
個人用: HomeDirectory/.dt/types
適切な user-prefs.dt ファイルが存在しない場合は、/usr/dt/appconfig/types/language/user-prefs.dt を次のディレクトリにコピーして作成します。
user-prefs.dt ファイル
システム共通: the /etc/dt/appconfig/types/language ディレクトリ
個人用: the HomeDirectory/.dt/types ディレクトリ
テキスト・エディタが端末のアクションを、システム共通または個人用の user-prefs.dt ファイルで編集します。アクションを新しいアクションに対応付けるために、MAP_ACTION 行を変更します。
たとえば、次の行
MAP_ACTION Dtpad
を次のように変更します。
MAP_ACTION TextPad
user-prefs.dt ファイルを保存します。
アクション・データベースを再読み込みするために、[デスクトップツール]アプリケーション・グループで[アプリケーションの再読込み]をダブルクリックします。